8月30日(火)
城南市民カレッジ 歴史講座が開催されました!
本日のお話は…
「中世日本における虎の歴史」と「清正「虎退治」伝承の真実」です!!
講師は福岡大学人文学部歴史学科准教授 山田貴司先生です
・虎はネコ科の動物 寿命は約15年 熱帯雨林やマングローブ、タイガ、
草むらなど見通しの悪い場所に生息 後期更新世(1万1700年前)までは
日本列島にも生息。またかつては朝鮮半島に広く生息していたが、
いまは北朝鮮の一部に残っているばかりという。
※ちなみにアムールトラの雄は全長2.7~3.3m、体重180~300㎏
・昔から虎は恐るべき動物、退治の対象ともみなされていた。
・日本には生息していないにもかかわらず、人々が虎の存在をより深く知りえたのは
装飾品の素材となる虎皮が輸入されていたから。
・異域の恐るべき虎の皮を用いることで、自身の高い身分を誇示。
・虎の強い生命力にあやかったり、魔除けにするというニュアンスも。
虎には長い歴史があり色んな事に使われていたのですね。
諸将が一斉に取り組んでいた虎狩り。
清正は愛馬が虎に襲われ、大いに怒り、軍を出して二匹の虎を捕まえ、
陣に帰って来たと云う。
なぜ、清正ばかりが有名に?
清正を神として祀り、ご利益を期待する信仰
・清正公信仰の拡大にともなう清正の人気の高まり
・幕末・明治初期の疫病「コレラ」流行が、清正の虎狩り(虎退治)エピソードばかりを有名に。
・「コレラ」が「虎列刺」「虎狼裡」と、当時「コロリ」と呼ばれていた為 、
疫病にご利益があり虎退治で有名な清正にあやかる動き。
文禄3年~4年の半年間に、秀吉58歳時、虎肉は滋養強壮に良いとの事で、
虎肉献上令を出し、諸侯が競って虎狩りし、肉を献上したが、文禄4年に、
もう虎の肉は良いとの事で停止する。 (虎狩りによる兵の死傷を懸念)
とても興味深い素晴らしいお話でした!
☆皆さんのご感想☆
・知らないことばかりでびっくり
・戦国時代のトップの命令が絶対に従わなければならない事がすごいと思いました。
・今日の講座はとてもわかり易く今後も少し増やして下さい。
・楽しく勉強させて頂きました。
参加者の皆さんありがとうございました!
次回、開催時まで楽しみにしていて下さいね!